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Botanic Garden ツワブキ:キク科 花期10~11月
分布:福島県以西の海岸
濃い緑の葉を背景に見事な黄金色の花を浮き出させているツワブキ。
有名な痔の薬にも用いられています。
秋も深まり周辺の自然は来る冬に備えて、すでに眠りにつくもの、種を一生懸命名に作り出しているものなど、それどれの生活を垣間見せてくれます。その中で今目を引くのは濃い緑の葉を背景に見事な黄金色の花を浮き出させているツワブキです。海岸ではよく見る植物ですが、伊東は当方の庭も含め各所で植栽され黄金色に輝いています。写真は城ヶ崎海岸の群落ですが遊歩道一面が黄金色に染め上げられています。伊豆では春の新茎をキャラブキに、蕾や花を天ぷらとして食しますが、殺菌効果の強いヘキセナールの成分を有しているためオデキ、痔、食あたり等に民間薬として使われてきました。有名な痔の薬にも用いられています。見て良し食べて良しの有用な植物ですがツワブキの生きる知恵や花の作りもちょっと見てみましょう。よく見ると小さな花が集まって円盤状の花を作っています。この花の部分を頭花(とうか)、中央の密集する部分を筒状花(とうじょうか)と呼び、咲始めはオス花で花粉を出し、その後メス花に変わり2本の柱頭(ちゅうとう)が伸び出します。このような性変化を雄性先熟と呼び自家受粉を防いでいます。強い子供を作るために優性受粉の仕組みを作り上げています。今度ツワブキに出会ったら是非観察してみてください。そして頭花の周りには舌状花(ぜつじょうか)と呼ばれる花びらが並びます。顔を近づけてよく見ると舌状花には細かな緻密な直線が引かれたデザインとなっています。葉は厚いクチクラ層に覆われ、幼い茎は灰褐色の毛に身を包み潮風、潮そして過酷な熱射から身を守っています。海岸の厳しい岩場に生きる彼女たちの姿は見る人に生命の力強さと美しさそして気品をも感じさせ、あたかもプラトンの唱える真善美を思い起こさせてくれます。
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